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飲食店廃業時の確定申告で確認したい3つのポイント

公開: 2026年6月4日
飲食店を閉めた後、確定申告で「これも申告が必要だったのか」と後から気づくケースは少なくありません。この記事では、廃業に伴う申告で特に見落とされやすい3つの項目と、確認の目安となる手順を整理します。迷ったまま期限を迎えないためにも、まずは全体像を把握しておきましょう。

この記事で分かること

1. 事業用資産の譲渡や廃棄に伴う所得の計算

閉店に伴い、厨房設備や什器を売却・廃棄した場合は、譲渡所得や雑所得が発生する可能性があります。取得価額や減価償却費の累計を再確認し、売却額との差額を計算する必要があります。

具体的な手順は以下の通りです。

  1. 固定資産台帳や減価償却費の計算書を用意する
  2. 売却した資産ごとに「売却額-(取得価額-減価償却累計額)」を算出する
  3. 譲渡所得が発生した場合は「譲渡所得の内訳書」を作成

費用目安として、税理士事務所に資産譲渡の計算を依頼した場合の報酬相場は、資産数3〜5点程度で3〜6万円程度という声があります(※具体例は店舗の契約内容・状況により異なります)。

資産譲渡・廃棄に伴う費用内訳表

項目内容例目安金額(税抜)
固定資産台帳整理過去5年分の減価償却表作成1.5〜2.5万円
譲渡所得計算売却資産3〜5点の差額算出1.0〜2.0万円
譲渡所得の内訳書作成所定様式への転記・確認0.5〜1.5万円
合計-3.0〜6.0万円

詳細は国税庁「No.3252 取得費と譲渡費用」で確認できます。

資産譲渡・廃棄時の追加注意点

2. 未払い費用の精算と必要経費の計上時期

閉店直前に発生した光熱費や仕入代金、従業員の未払い給与などは、実際に支払った年度で経費計上できる場合があります。未払いのままにしておくと、青色申告決算書や収支内訳書の数字が合わなくなるため注意が必要です。

確認手順は以下の通りです。

  1. 閉店月までの請求書・領収書をすべてリストアップ
  2. 未払い分がある場合は「未払金」として計上し、支払った時点で経費処理
  3. 源泉所得税を預かっていた場合は、納付書で精算した日付を記録

未払費用確認チェックリスト

未払費用精算時の注意点

未払費用精算の追加チェックリスト

未払費用精算の費用内訳表

項目内容例目安金額(税抜)
未払金一覧表作成請求書・領収書の突合0.8〜1.5万円
源泉所得税精算表納付書との照合0.5〜1.0万円
日割り精算書作成家賃・光熱費の日割計算0.5〜1.2万円
合計-1.8〜3.7万円

3. 消費税の課税事業者だった場合の最終申告

前々年の課税売上高が1,000万円を超えていた、またはインボイス発行事業者として登録していた場合は、廃業した年分の消費税申告が必要です。申告期限は通常、閉店した年の翌年3月31日です。

手順の目安は以下の通りです。

  1. 課税期間中の課税売上高・仕入税額を再集計
  2. 簡易課税を選択していた場合は「みなし仕入率」を適用
  3. 還付が見込まれる場合は「消費税の還付申告書」を提出

相場例として、税理士に消費税申告のみを依頼した場合の費用は、売上規模300〜500万円程度の店舗で4〜7万円程度という事例があります。

消費税申告費用内訳表

項目内容例目安金額(税抜)
課税売上・仕入集計12ヶ月分の集計表作成1.5〜2.5万円
簡易課税みなし仕入率適用業種別率の確認・計算0.5〜1.0万円
消費税申告書作成還付申告書含む2.0〜3.5万円
合計-4.0〜7.0万円

国税庁「消費税の申告をする必要がある方」も参考にしてください。

消費税申告時の追加注意点

消費税申告の追加チェックリスト

4. 申告前に確認したい3つのチェックポイント

申告前チェックリスト

申告前追加チェックリスト

5. 申告期限と提出先の確認

確定申告の提出期限は、閉店した年の翌年2月16日から3月15日までです。消費税申告は同年3月31日までが期限です。提出先は、店舗の所在地を管轄する税務署です。提出方法は、e-Tax、郵送、持参のいずれかから選べます。

提出期限一覧

申告種類提出期限提出先
所得税確定申告翌年3月15日管轄税務署
消費税申告翌年3月31日管轄税務署
青色申告の取りやめ届出書廃業後速やかに管轄税務署
給与支払事務所等の廃止届出書廃業後1ヶ月以内管轄税務署

提出期限の注意点

よくある質問

廃業した年に青色申告はできますか?

青色申告の承認を受けていた場合、廃業した年分も青色申告で申告できる可能性があります。ただし、取りやめ届出書の提出が必要になるケースもあるため、管轄の税務署で確認してください。

閉店後に税務調査が入ることはありますか?

廃業後も、過去の申告内容について税務調査の対象になる可能性はあります。帳簿や領収書は、申告期限から最低5年間は保管しておくことをおすすめします。

還付金はいつ頃入金されますか?

申告書を提出してから1〜2ヶ月程度で還付通知が届くケースが多いようです。口座情報に誤りがないか、申告前に再度確認してください。

廃業後に帳簿をどこまで保管する必要がありますか?

申告期限から最低5年間は、帳簿・領収書・源泉徴収簿などを保管しておくことが推奨されます。保管場所は自宅や貸倉庫など、紛失しない場所を選んでください。

源泉所得税を預かっていた場合の精算方法は?

預かった源泉所得税は、納付書で精算した日付を記録し、申告書に反映します。未納がある場合は、管轄税務署で確認のうえ手続きを進めてください。

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本記事について
本記事は店じまい窓口の編集チームが作成した一般的な情報提供です。実際の手続きは店舗の状況・契約内容・自治体により異なるため、具体的な判断は管轄機関や専門家にご確認ください。 店じまい窓口は、ご相談内容を整理してご案内する窓口であり、代理交渉等は行いません。
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