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焼肉店閉店時のダクト・無煙ロースター原状回復 注意点と費用相場

公開: 2026年6月3日
焼肉店を閉める場合、厨房排気設備の原状回復は他の業態より手間と費用がかかりやすいポイントです。ダクトや無煙ロースターの撤去・清掃・原状回復の流れ、費用の目安、事前に確認したい書類や手順をまとめました。迷っている段階でも、まずは全体像を把握しておくことで、次の一歩を整理しやすくなります。

この記事で分かること

焼肉店の排気設備が原状回復で特に注意される理由

焼肉店では、煙や油煙を処理するためのダクトや無煙ロースターが標準的に設置されています。これらの設備は、通常の居酒屋や定食屋に比べて太径のダクトや大型の集塵装置が必要になるため、撤去作業の規模が大きくなりやすいです。

大家や管理会社から「原状回復義務」を指摘された際に、どこまで戻せばよいのか判断に迷うケースも少なくありません。設備の所有権や設置時期、増改築の履歴によって対応範囲が変わるため、契約書や図面を再確認のうえ判断をすることが推奨されます。

さらに、焼肉店の場合、排気経路が屋上や外壁に露出しているケースが多く、撤去後に外壁の補修や防水処理が必要になることがあります。こうした追加工事の有無は、事前の現地調査で判明することが多いため、早めの確認が望まれます。

排気設備の撤去範囲を決める際は、ダクトの太さだけでなく、断熱材の有無や防火区画の通過状況も確認する必要があります。防火区画を貫通している場合は、撤去後に防火措置を講じる必要が生じるケースもあります。こうした詳細は、図面だけでなく現地確認で判明することが多いため、業者立ち会いのもとでチェックリストを作成しておくと後の手戻りを減らせます。

※具体例は店舗の契約内容・状況により異なります。

原状回復費用の相場と内訳

焼肉店の厨房排気設備の原状回復費用は、店舗面積やダクトの長さ、設置階数によって大きく変動します。以下は、過去の類似事例から抽出されたおおよその目安です。

項目内容例費用目安(税込)
ダクト撤去・切断天井内配管の解体・穴埋め15〜35万円
無煙ロースター撤去テーブル一体型含む10台程度8〜20万円
集塵装置・ファン撤去屋上設置型の場合10〜25万円
清掃・消臭作業ダクト内高圧洗浄・脱臭5〜15万円
復旧工事天井・壁の補修、床材復旧10〜30万円
外壁・屋上防水処理ダクト貫通部の補修8〜18万円
廃棄物処分金属・断熱材等の分別処理3〜8万円

全体として、15〜30坪程度の店舗で総額50〜120万円前後になる事例が散見されます。屋上までの立上りダクトが長い場合や、複数フロアに設備がまたがる場合は、さらに費用が増える可能性があります。

店舗規模想定総額(税込)主な増額要因
10坪未満40〜70万円ダクト短め、屋上未到達
15〜20坪60〜100万円立上りダクト1本、ファン1基
25坪以上90〜150万円複数ルート・屋上複数基

追加で発生しやすい費用として、足場設置費(5〜12万円)、養生シート・防音パネル(3〜8万円)、近隣への事前説明用資料作成(1〜3万円)などが挙げられます。工事日程が土日祝や夜間になる場合は、割増料金が加算されるケースもあります。

※具体例は店舗の契約内容・状況により異なります。

撤去・原状回復の具体的な手順(6ヶ月前からの逆算例)

  1. 6ヶ月前:賃貸借契約書と原状回復特約、設備図面を確認。管理会社に「排気設備の撤去範囲」を照会。
  2. 5ヶ月前:複数業者から現地見積もりを取得(最低2〜3社)。見積書に「ダクト切断位置」「復旧範囲」を明記してもらう。
  3. 4ヶ月前:近隣住民・ビル管理会社へ工事説明。騒音・振動・臭気の対策を事前に共有。
  4. 3ヶ月前:保健所・消防署へ設備廃止の届出が必要か確認(自治体により異なる)。
  5. 2ヶ月前:実際の撤去工事を実施。工事完了後、写真撮影と完了報告書を作成。
  6. 1ヶ月前:管理会社・大家の立会い検査。指摘事項があれば追加工事。

各工程でかかる日数の目安は以下の通りです。

工程所要日数の目安確認事項
契約書・図面確認3〜7日特約の有無、設備所有権
見積もり取得7〜14日2〜3社比較、追加工事の有無
近隣・管理会社説明3〜5日工事日程・養生計画
行政届出確認5〜10日自治体窓口で要否を確認
撤去工事3〜7日安全対策・廃棄物分別
立会い検査1〜2日指摘事項の有無

さらに、工事中に想定外の配管や梁が発見された場合の追加工事日程を2〜3日程度見込んでおくと、全体スケジュールがずれにくくなります。工事保険の加入状況もこの段階で確認しておくと安心です。

※具体例は店舗の契約内容・状況により異なります。

事前に準備したい書類と確認先

これらの書類を整理しておくと、業者との打ち合わせや管理会社への説明がスムーズになります。判断に迷う場合は、管轄の自治体や管理会社で確認をすると確実です。

書類が散逸している場合は、管理会社や前オーナーへ再発行を依頼する方法もあります。設備導入時の領収書が残っていれば、所有権の所在を判断する材料になることがあります。

工事前のチェックリスト

よくある質問

ダクトは全部撤去しないといけないのですか?

契約内容や管理規約によって異なります。床下や天井内に埋め込まれている部分まで撤去を求められるケースと、切断・塞ぐ程度で済むケースがあります。まずは管理会社に確認し、必要に応じて専門家にご相談を。

無煙ロースターの処分費用はどれくらいかかりますか?

台数や型式により異なりますが、1台あたり2〜5万円程度の事例が見られます。リサイクル法の対象となる部品が含まれる場合は、別途処理費用が発生する可能性があります。

工事中に近隣から苦情が出たらどうになりますか?

事前に管理会社や近隣へ工事日程を共有し、養生や消臭対策を講けておくことでリスクを低減できます。万一苦情が出た場合は、速やかに管理会社へ連絡し、対応を協議することをおすすめします。

原状回復費用は誰が負担するのですか?

原則として賃貸借契約の特約に基づきますが、設備の所有権や設置時期によって負担割合が変わることもあります。契約書を再確認のうえ、必要に応じて管理会社や専門家に相談すると良いでしょう。

閉店を迷っている段階でも相談できますか?

相談したからといって閉店を強制されることはありません。状況整理や費用感の把握だけでも問題ありませんので、まずはお気軽にご連絡ください。

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本記事について
本記事は店じまい窓口の編集チームが作成した一般的な情報提供です。実際の手続きは店舗の状況・契約内容・自治体により異なるため、具体的な判断は管轄機関や専門家にご確認ください。 店じまい窓口は、ご相談内容を整理してご案内する窓口であり、代理交渉等は行いません。
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