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廃業時の減価償却資産除却損の計算手順と必要書類

公開: 2026年9月6日
飲食店を畳む際に残る厨房機器や内装設備をどう扱うかは、多くの方が迷うポイントです。この記事では、廃業手続きの中で固定資産を除却する場合の計算方法や提出書類、期限の目安を整理します。判断に迷うのは当然のことですので、まずは全体像を確認してみてください。

この記事で分かること

1. 廃業に伴う固定資産除却の全体像

飲食店を閉める際、厨房機器や什器、看板などの固定資産を物理的に撤去・処分するケースは少なくありません。これらの資産は、帳簿上「減価償却資産」として計上されていることが多く、廃業時点で未償却の残存価額が残っている場合があります。

この残存価額を「除却損」として処理できるかどうかは、資産の状態や処分方法によって異なります。国税庁の「減価償却資産の耐用年数等に関する省令」および「No.5460 減価償却資産の除却」では、除却の定義や計上要件が示されていますが、具体的な適用は個別の契約内容や資産の状況により異なります。

まずは、所有している固定資産一覧(固定資産台帳)を確認し、取得価額・償却累計額・未償却残高を整理することが第一歩です。※具体例は店舗の契約内容・状況により異なります。

固定資産台帳を確認する際は、以下のチェックリストを参考にすると整理が進めやすいでしょう。

2. 除却損の計算手順と相場的な目安

除却損を計算する基本的な流れは以下の通りです。

  1. 固定資産台帳から対象資産を抽出する
  2. 各資産の取得価額とこれまでの減価償却累計額を確認する
  3. 未償却残高(簿価)を算出する
  4. 処分費用(撤去・運搬・処分委託料など)を把握する
  5. 除却損 = 未償却残高 + 処分費用 - 処分による収入(スクラップ売却など)

費用の内訳例(厨房機器一式を撤去する場合の目安)

項目金額の目安(税抜)備考
厨房機器撤去工事8–15万円業者による概算
運搬・処分費用3–7万円産業廃棄物として処理
看板・内装解体5–12万円規模による
合計16–34万円店舗面積・機器数による

上記の金額はあくまで参考値であり、実際には見積もりを複数社から取得して比較することをおすすめします。自治体や管轄の税務署で確認を。

除却損の計算例として、取得価額120万円、耐用年数6年、経過年数4年の冷蔵庫を想定した場合、定額法で計算すると未償却残高は約40万円となります。これに撤去費用5万円を加え、スクラップ売却収入2万円を差し引くと、除却損は43万円程度となる計算です。実際の数値は資産の状態や計算方法により異なるため、管轄の税務署で確認を。

3. 必要書類と提出先・期限の目安

廃業に伴う除却損を確定申告で反映させるためには、以下の書類を準備する必要があります。

提出先は、主に所轄の税務署です。住民税や事業税に関する手続きは、自治体の税務担当課で確認してください。期限については、個人事業主の場合、廃業した年の翌年3月15日までに確定申告を行うのが一般的ですが、状況により異なるため管轄機関で確認を。

提出書類のチェックリストを以下にまとめます。

4. 除却損計上時の注意点と確認事項

除却損を計上する際には、以下の点に留意すると良いでしょう。

特に、リース契約が残っている場合は、契約解除に伴う違約金や原状回復費用の扱いについて、契約書を再確認のうえ判断を。

除却損を計上する際に確認すべき追加の注意点を以下に挙げます。

5. 除却損を申告するまでの6ヶ月前からの逆算スケジュール

廃業を検討し始めたら、以下のタイムラインを参考に準備を進めることをおすすめします。

スケジュールは店舗の状況や資産の量によって変動しますので、余裕を持った計画を。

6ヶ月前からの逆算スケジュールに沿ったチェックリストを以下にまとめます。

6. 除却損を申告する際の追加確認事項

除却損を申告する前に、以下の事項を再確認しておくと手続きが円滑に進みやすいと考えられます。

これらの確認を済ませたうえで、必要に応じて管轄の税務署に相談すると良いでしょう。

よくある質問

除却損は必ず計上できますか?

資産の状態や処分方法によっては、除却損として認められないケースもあります。契約内容や資産の取得経緯を確認し、管轄の税務署で確認を。

処分費用は全額経費になりますか?

処分費用は除却損の計算に含めることができますが、全額が経費として即時控除できるとは限りません。詳細は税務署または専門家にご相談ください。

固定資産台帳がない場合はどうすればよいですか?

過去の確定申告書や領収書から資産を取得した時期・金額を推定する方法があります。税務署で相談すると、必要な手続きを案内してもらえる場合があります。

家族が使っていた資産も除却損に含められますか?

家族名義で取得した資産であっても、事業に供していたことが明らかであれば、除却損の対象となる可能性があります。名義と使用実態の整合性を確認し、税務署で確認を。

除却損の計算で注意すべき点はありますか?

除却損の金額は資産の状態や処分方法により変動します。計算方法や必要書類については、管轄の税務署で確認を。

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本記事について
本記事は店じまい窓口の編集チームが作成した一般的な情報提供です。実際の手続きは店舗の状況・契約内容・自治体により異なるため、具体的な判断は管轄機関や専門家にご確認ください。 店じまい窓口は、ご相談内容を整理してご案内する窓口であり、代理交渉等は行いません。
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